立 教 大 学
鉄 道 研 究 会
2018年度 冬合宿
毎年恒例の冬合宿。今年度は2月に開催し、初の海外・台湾へ。
「現地集合現地解散」がモットーの当会合宿の例に漏れず、台北集合・台北解散になりました。
1日目
筆者は朝5時の飛行機で台北・桃園空港へ。他の部員は既に殆ど到着しており、中には集合の前々日から台湾をエンジョイしている者までいるようでした。
桃園空港から台北駅までは、2017年に開業した桃園MRT(桃園機場捷運)で。第三軌条方式で軌間が日本の新幹線と同じく、最高速度は110km/h。日本であまりMRTを見ることがありませんが、台北市内の地下鉄含め、市内では主要な交通機関です。
台北駅(台北車站駅)に集合。現地の人は座り込むのが当たり前のようで、我々も真似することに。
台北駅からは、臺鐵(台湾鉄路管理局)「自強号」に乗車し新竹駅へ。新竹駅は日本統治時代の駅舎をそのまま使用しているそうで、重要文化財にも指定されているとか。ちなみに、新竹市は「台湾のシリコンバレー」と呼ばれているらしく、筆者が帰国後に購入したSDカードにもその記載が。
新竹駅からは、ローカル線の内湾線に乗車。途中の竹中駅からはディーゼルカーに乗り換えて1時間弱。
途中の合興駅で下車しました。
合興駅には、かつてスイッチバックがあり、当時の設備がそのまま残されています。今は恋人たちが訪れるスポットとして売り出しているようです(参加者は全員男)。ウロウロしていると、老紳士から話しかけれました。どうやら日本語が少し話せるようで、簡単なご挨拶を交わし、次の列車で終点の内湾駅へ。
内湾駅周辺の内湾老街は、客家の古い街並みが広がる観光名所。周囲を山々が囲み、その中に街が賑わっています。実は、春節と合宿が丸かぶりしてしまったため、通りは観光客で大混雑。さながら清水寺や成田山新勝寺へとつづく参道のようでした。奥には大きな川に架かる吊り橋があり、子どもが終始揺らしていました(笑)。
折返し内湾線で、途中の竹中駅まで。今度は六家線に乗り換え、六家駅へ。六家駅には、高鐵(台湾高速鉄道)の新竹駅が隣接しています。イメージとしては、横浜駅と新横浜駅の関係と同じでしょうか。ただし、ここでは在来線の横浜駅も、新幹線の新横浜駅も同じ名前なので、ややこしいのですが。高鐵は日本で言う新幹線で、日本の技術が投入されているため、車両は700系にそっくり。
ここまでは臺鐵で、ここからは高鐵に乗車します。台北駅までわずかに30分弱。行きの自強号は1時間以上かかりました。高鐵はかなりの速さですが、並行在来線にあたる臺鐵が何本も特急に値する列車(自強号や普悠瑪号)を走らせていることを考えると、うまく棲み分けができているのでしょうか。
このあと、ホテルに移動して1日目は終了。
2日目
2日目も台北駅から臺鐵に乗車。各駅停車で瑞芳へ向かい、平渓線に乗り換えて十分駅で下車。十分はランタン飛ばしで有名な観光地で、「台湾のナイアガラ」といわれている十分瀑布もあります。
瀑布への途中に撮影スポットがあったので、皆で撮り鉄。
平渓線は1時間に1本。このように、列車が来ない時間帯には線路に入ってる人多数。
台北市内にもどり、龍山寺へ。足つぼマッサージを受けました。筆者はそうでもなかったですが、同行の部員は悶絶していました。
その後、MRT信義線で象山駅。そこから象山へに登り夜景鑑賞。絶景でした。
3日目
最終日は、MRT淡水信義線で終点の淡水駅へ向かい、散策。淡水駅付近には、SLが。
昼頃に台北駅へと戻り、ここで解散となりました。
1日目・2日目ともにかなりの距離を歩いたので、足が限界に近づいていた部員も。
筆者はその後レンタサイクル「Youbike」を借り、台北市内を爆走。
深夜の便で帰国の途につきました。
3日間の行程のほぼ全てで使用した、台湾の交通系ICカード「悠遊卡」(ようようかー)。台北市内の地下鉄(MRT)と臺鐵が乗車でき、コンビニでも使えるという、日本のSuicaとほぼ同等のもの。しかしながら、台北MRTは割引があり、レンタサイクルの登録にも使用できるため、これ1枚で旅の利便性がかなり向上したのは、間違いありません。
ちなみに、台湾の鉄道の運賃制度は基本的に列車別なので、例えば台北ー高雄間の乗車券に、特急に乗るなら特急券、というシステムではありません。列車ごとに切符を買うことになり、前後の旅程と通算しません(通算しなくとも十分に安価で、それが海外合宿第一弾の決め手にもなりました)。
最後に、海外合宿初実施にご協力くださいましたすべての方に御礼申し上げます。