立 教 大 学
鉄 道 研 究 会
保存車両見学会(茨城)
2017年2月19日、保存車両のコーディネートを行っているというOBの方のお力添えにより茨城県筑西市「ヒロサワシティ」にある保存車両群を見学させていただきました。
全体の様子です。関東鉄道の車両と鹿島臨海鉄道の車両、寝台特急「北斗星」の車両が展示されています。
キハ101+キハ102
関東鉄道で活躍したディーゼルカーです。エンジンのかかる状態で整備されており、エンジン音を立てている姿を見ることができるほか、車内の設備等も現役時代のまま残されており、ドアの開閉なども可能です。
鹿島臨海鉄道7000系
鹿島臨海鉄道「マリンライナーはまなす」で活躍した車両です。車内には現役当時の広告や大洗駅の備品の椅子などが残されていました。神栖駅に留置されていたころからかなり荒廃していたようで、車内を再整備する計画であるとのことです。
寝台特急北斗星
牽引機EF81+24系客車4両の5両編成で展示されています。
EF81 138号機(右)は北斗星専用機でなく「あけぼの」などの牽引に使われていたもののようですが、「北斗星」牽引につくこともあったようです。現在は内部機器が撤去されており、ギャラリーとして活用予定だそうです。
1両目のオロハネ24 551は個室寝台車で、A寝台一人用個室「ロイヤル」とB寝台二人用個室「デュエット」が設けられていました。
「ロイヤル」はデスクや専用のトイレ・シャワーなどもついており、現役時はウェルカムドリンクなども提供されていた当時としては最上級の個室で、人々のあこがれの的でした。「デュエット」は上下二段で設置されたツインルームで、B寝台としてはなかなか快適なつくりです。
憧れの個室寝台を間近で見ることができて感激です!
2両目のスシ24 505は現役時代フレンチのコースや懐石御膳などのゴージャスな料理で人気を博した食堂車「グランシャリオ」です。この車両はJR東日本の車両で、シンプルでエレガントな内装が特徴です。客席のほか、厨房も現役当時のまま残されています。
流れ星のマークが印象的な3両目、オハ25 503は全室ロビーカーです。テレビ、自販機、公衆電話コーナー(のちに携帯通話専用ブースに改装)、シャワー室などの設備があります。
北斗七星をあしらったテールサインのついた最後尾車両、オハネフ25 12はシンプルな開放式B寝台車です。末尾には車掌室があり、方向幕の内容などを見ることができます。